2013年10月21日

国内外で上映の輪が広がるドキュメンタリー登場 5日目(10日)レポート!

今年の映画祭は平日も盛況が続いていて、シネマウマも毎日ひっぱりだこ、
ウマなのに…。
特にドキュメンタリー作品の注目度が高かったウマ!

今年はドキュメンタリー作品をゲストトーク付きで計4本上映しました。
世の中のこんな出来事を知ってほしい。こんな人がいることを伝えたい…。
その思いを多くの人に届けるために、ドキュメンタリー映画に関わる人たち
は地道な上映活動と、“作り手自らが観客と触れ合うこと”を各地で続けています。
その一環に私たち「しんゆり映画祭」も在るということを、改めて実感する日々でした。

それでは、映画祭も後半にさしかかった5日目の『カンタ・ティモール』、ゲストトークの様子を映画祭スタッフのレポートでどうぞ!

10日のプログラム2本目の映画、『カンタ!ティモール』は、アジアの島国、東ティモールを描いたドキュメンタリー映画です。
東ティモールの美しい自然、すばらしい音楽、人々の素敵な笑顔が印象に残り、自然の大切さや、不思議な導きの力を感じ、平和について考えさせられる映画です。

物販コーナーでは『カンタ!ティモール』の上映前から、特活PARCIC(フェアトレードを通じて人と人が助け合う「民際協力」を重視するNGO)の方がいらして、東ティモールのコーヒー、ハーブティー、雑貨等を販売されました。
この日1本目の映画の上映が終わった後から、多くの人の関心を惹いていて好評でした!
PARCICの方に、シネマウマをかぶって記念撮影していただきました!!
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『カンタ!ティモール』、平日のお昼時にも関わらず、ほぼ満席になるほどのお客さまにお越しいただきました。
お客さまには、もれなく東ティモールのコーヒーのプレゼントがありました!

上映終了後は広田奈津子監督を招いてのトークショー。
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とても可愛らしくて、優しい雰囲気の監督が登場し、会場も暖かい雰囲気になりました。
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トークショーは、映画の中でキーパーソンとなるアレックスさんのメッセージから始まりました。
ちょうど東日本大震災の後の2011年5月、監督は本作を見せるためアレックスさんたちに会いに行きました。
日本のことをとても心配なさっていたそうです。
そして、なけなしのお金を集めて「東北に送ってほしい」という人や、「家族のご遺体が見つからないことはとても辛いことだ」といろいろな人に声をかけられたそうです。
アレックスさんはご自身が地下資源をめぐる戦争ビジネスを見てきたこともあり、特に原発事故についてとても心配なさっていたそうです。
「原発というものの背景にはいろいろなややこしいことがあるのは想像しているけれど、きっと乗り越えられる試練で、日本のみなさんもがんばっていると思うから、帰ったら伝えてほしい」と広田監督に下記の伝言を託しました。

「自分たちの仲間が10人しか見えなくて、対するものが大きくて巨大で、1000人にも見えても、もしそれが本当に命に沿った仕事、命が喜ぶ仕事であれば、亡くなった人たちがついていてくれるから、それは1000どころじゃないから、絶対に大丈夫だから、恐れないで続けてください。
仕事の途中で命を落とすことがあるかもしれないけれど、それでも大丈夫だから恐れないで。
もしどうしても仲間が10人にしか見えなくなったら、僕らのことを思い出してほしい。
東ティモールはとても小さかった。
あの巨大な軍も撤退させるなどということができたら奇跡だと、笑われた戦いでした。
でも最後には軍も撤退しました。それは夢でも幻想でもなく現実に起きたことで、目に見えない力も僕らを支えてくれたから、どうか信じてください。」


特に「仕事の途中で命を落とすことがあっても大丈夫」という言葉は、広田監督もいろいろな所で聞いた「とても彼ららしい言葉」だそうですが、いったいどういう意味を持つ言葉なのでしょうか。
続いて、この映画が不思議な偶然に導かれてできた映画だということ、東ティモールの強さ、命の力、平和についてなどを語られました。
何のつてもなく、「ただアレックスさんを探しに島へ戻った」ところから制作がスタートした本作。
現地の人たちにたくさん支えられただけでなく、通れるはずない川を通れるようになったり、本来会えるはずのなかった初代大統領に会えたりと、いろいろな場所で遭遇する不思議な偶然の重なりに、広田監督は「平和を願って亡くなった人たちが、まだ世界に平和が来るのを夢見て仕事をしてくれているのかもしれない」と思うようになったそうです。
「命を落としても大丈夫」という言葉は、たとえ自分が死んでも、平和への願いや平和を作っていこうとする力は世代を越えてつながっていくということを信念に、武力にも脅しにもひるまなかった人たちの真実なのかもしれません。
一人の平和を願う強い気持ちがあれば、磁力のように、やがてたくさんの人の力が引き寄せられて、困難も乗り越えることができるから、諦めることはないという力強いメッセージで、広田監督のお話は締めくくられました。

続いてティーチインが始まり、観客の方々から数々の質問が挙りました。
「アレックスさんは今何をしているの?」という質問がありました。
広田監督によると、現在アレックスさんは4人のお子さんのお父さんになっており、農民の権利を守る組織のリーダーをしながら元気に暮らしているそうです。
独立後の東ティモールに、仕事で行ったという方からは、「行ったときにはわからなかった、それ以前の東ティモールの姿を知ることができ、感動しました。」とのご感想をいただきました。
はるばる富山からいらしていた方からは「自分が在る中で感じる幸せであったり、森や自然を敬って、人と人とのつながりを大切にししていくことが大事であることを改めて思いました。」とのご感想が。
それを受けて広田監督からは「多くの紛争地を注意深く見ていくと、経済問題が関わっている。戦争を起こしている原因の根本には経済活動があって、先進国と呼ばれる国の私たちの生活があるわけです。
その生活を送ってしまう根本にあるのは“恐れ”ではないかと思います。
…自分の心にやってくる恐れや不安、未来への不安や許せない過去へどうやって向かい合っていくのかがこれからの全員の課題だと思います。
…命が連なっていること、死が忌むべきものではないこと、命と向き合っていけば自分の中に力があって答えがあることに、もう一度向き合っていくことで“恐れ”から解放され、やるべきことをやっていけてはじめて、戦争を招いてしまう経済活動も違う形になっていくと思います。」とのお言葉をいただきました。
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どの質問にも熱心に答える広田監督。そのうちにトークショーの時間はあっという間に過ぎていて、シネマウマから監督へのプレゼント!会場から笑いが起きました。

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トークショーの時間が終わって広田監督自ら、物販コーナーに立ち、観客の一人一人と丁寧に対話されていました。
監督の優しさに感動しました。上映終了後のロビーはしばらくの間、多くの人たちで埋め尽くされていました。

広田監督は小さくて可愛らしいのに、とても芯が強く、穏やかで、私は、広田監督のような素敵な女性になりたいと思いました!
(記録班・O)

『カンタ・ティモール!』はまだまだ全国で絶賛上映活動中!
「うちでも上映したい」という声が、学校や公共施設、カフェや映画館、各種団体などからたくさん届いているウマ!
しんゆりでこの映画を知って、もっとみんなに見てほしい!って思った方は、
ぜひ、『カンタ・ティモール!』公式サイト上映申し込み・お問合わせ
を読んでみてウマ!
「しんゆりでも見逃しちゃった」また、「もう一度観たい!」という方はスケジュールをご確認だウマ!
posted by シネマウマ at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭レポート
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