2013年10月17日

平泉成さんほか多くのゲストで賑わいました!4日目(9日)レポート

こんばん馬!シネマウマです

3日目(9日)レポートでウマ♪

『カルテット!人生のオペラハウス』 『先祖になる』 に続き、この日の目玉作品!バリアフリー副音声ガイド付上映『箱入り息子の恋』。ミュージシャンでもある星野源さんと、数々の映画への出演が相次ぐ女優の夏帆さん主演の本作。会場はチケット完売の満席、上映後は市井昌秀監督と、星野さんの父役を演じた平泉成さんをお招きしてのゲストトークが行われました。

トークでは、主人公を軸とした家族の物語が魅力的な出演陣によってどう映画になっていったか、また、平泉さんの役作りのポイント、撮影秘話などの内容が語られました。お客様からも質問が寄せられ、大変な盛況ぶりでした。以下、映画祭記録班・広報班スタッフがトークレポートをお伝えするウマー!

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まずは市井監督へ、作品の構想を練る段階のお話から伺いました。

日常的に鬱屈した思いを抱え、親にも結婚の心配をされながら、どこか閉じこもった生活をしている青年が“殻を破る”、そういったエネルギーを星野源さん演じる「天雫 健太郎(あまのしずく けんたろう)」に託したそう。本作の構想を練っていた市井監督自身が少し感じていた心境とも重なるものがあったそうです。

主役に選んだ星野源さんについては、星野さんの芝居を見た時に、素直に役に入りながらもあるところで感情を爆発させることもできる、そんなところに魅力を感じたとか。また、星野さんが作る音楽についても共感できるところがあったそう。

夏帆さんをヒロインに選んだ理由は、以前、別の海外の映画祭で夏帆さんを見かけたことがあり、「なんてきれいな方なんだ!」と驚嘆し、いつか出演していただきたいと思っていたことが大きな理由とか。

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そしてもうお一人のゲスト、平泉成さんからは、ここでしか聞けない撮影秘話をたくさんお話いただきました!

まずは、平泉さんと森山良子さん演じる、健太郎の両親の息の合った演技について。どうしてこんなにバッチリのコンビネーションなのか?

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実は撮影の合間、森山さんと平泉さんは森山さんの代表作『さとうきび畑』の歌を一緒に「ざわわ、ざわわ〜」と歌ったり、適度に遊んでいたそう!

また、お二人とも実生活で子育てを経験していることから、子どものことをいつまでも心配する気持ちもとても理解できたし、自身が一生懸命子どもを育ててきたという経験が自然とこの映画の中では活きたそうです。

そして話は平泉さんの役者としての“演技論”へ。
元々は約50年前、大映京都ニューフェイスとして映画界に飛び込んだ平泉さん。様々な役者経験を経て、ここ10数年は「演じることをあまり考えない」という独自のスタンスで仕事をされてきたとか。

できるだけ演じないで、ありのままの自分をどう調理するか。
どうしたら自分らしく無理をしすぎないで仕事ができるか。
そのような考えをもって仕事に臨んでいるという、ベテラン俳優ならではの深い演技論は感慨深いものでした。

そんな平泉さんに、市井監督は「平泉さんの存在は、撮影現場でも頼もしかった」とのこと。平泉さんからは、シナリオの内容でもアドバイスをいただいたこともあったそう。

若手監督とベテラン俳優が、それぞれの才能を発揮し合って、一つの映画が完成したんだな〜、ということを、まさに目の前で実感したそんなトーク内容でした。

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最後には、ビックリサプライズも!

なんと、平泉さんが、得意だという俳優の“大滝秀治さん”のモノマネを披露してくださいました!
これには会場のお客様も大爆笑。お客様を楽しませて下さる大御所俳優の心意気に触れた瞬間でした。

市井監督、平泉様、みなさまありがとうございました!(広報班・M)




続いて本日ラストの映画は、今年3月で閉校した日本映画学校(現・日本映画大学)の最後の卒業制作作品『漁火』
学内の卒業制作の中では最優秀賞に該当する“佐藤忠男賞”、「映文連アワード2013」部門優秀賞も受賞した本作。
 
撮影の豊福崇之さん、制作・編集・録音の吉田拓史さん、そして緒方明監督・日本映画大学教授をお招きし、途中から監督の沢田啓吾さんも駆けつけてくださいました!若い制作陣の想いに、ベテラン監督の緒方明教授の深い分析が加わる、聞き応えあるトークとなりました。

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緒方教授いわく、優れたドキュメンタリー映画に必要なのは企画力、取材力、構成力の3点である、とのこと。
 
本作については、特に「取材力」という点において恵まれた作品なのではないかと、考察した緒方教授。ドキュメンタリー映画の撮影現場では、取材すればするほど、取材される側が嫌がったり、遠ざかることが起こるようなのですが、本作では「取材対象(=主人公のみーばー)から監督が愛されている」というベースが初めから終わりまで整っていることがまず特長の一つであり、取材対象が一向に監督の取材を拒んだり遠ざかったりしない、という点で非常に恵まれているとのこと。
 
取材対象と監督の関係性がドキュメンタリー映画では重要なファクターになる、ということをあらためて学んだ瞬間でした。
 
ただし、さすがそこはプロの映画監督、ほめるだけではありませんでした!「その『愛されている』状況に監督がまだまだ甘えている」という辛らつなコメントも!映画大学の授業をすぐそばで聞いているような講評、迫力がありました。

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左から吉田さん、豊福さん、緒方教授、沢田監督
 
一方で、監督の沢田さんからは「この作品は自分にとっての思い出」のような作品になった、との率直なコメント。また、映画の中で実際の家族にキャメラを向けて、あらゆる瞬間を撮影しようとしている自分自身に、迷いがあったことも明かしてくれました。

撮影の豊福さんからは驚きのエピソードも。撮影後、主人公みーばーの故郷である生月島(いきつきじま)のことを聞かれても、まだまだ知らないことばかりでだめだ、という思いから、沢田監督と撮影の豊福さんは撮影後の2ヶ月間、アパートを借りて生月島で暮らしたそう。島の風景や様々な場所を訪れて、その土地の何かをつかもうとししたのだとか。

そこで大変だったのは、編集の吉田さん。自分ひとりで編集するのかよ、、、という思いがあり、反対したのだとか。今ならば笑えるエピソードのようですが、当時は本当に大変だったそうです。

客席からも「制作中、スタッフ間でケンカはなかったのでしょうか?」「登場人物の方たちはこの作品を観てどんな感想を?」「(緒方教授に)大学で教えていて、最近、学生に対して感じることは何かありますか」など数々の質問が寄せられ、さまざまな裏話を知ることができて、盛り上がりました。
 
最後にシネマウマがプレゼンターとして登場し、客席から笑いが!

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今年3月に映画学校を卒業したばかりの沢田さん、豊福さん、吉田さんの今後の活躍に期待だウマ!(記録班・O、広報班・M)

以上、4日目(9日)レポートでした。映画祭レポートはまだまだ続くウマー☆
posted by シネマウマ at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭レポート
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