2011年10月20日

10月16日 映画祭最終日

「39窃盗団」上映後は3Fコラボスペースで、監督の押田興将監督、監督の弟であり出演者の押田清剛さん、同じく出演者の押田大さん、撮影の松根広隆さんをお呼びしてのトークがありました。監督の映画に対するこだわりや、撮影当時のエピソードのお話をされました。監督は、清剛さん本人の良さを引き出すために、あまり演技っぽくはしないで、清剛さんの自由にやってもらったそうです。でも意外と台本どおりだったとおっしゃっていました。撮影時のエピソードでは、実は一時押田大さんがキャスティングし直しの危機だったことなどを冗談を交えながら和やかな雰囲気でお話して下さいました。更に押田大さんは撮影のために本業の仕事(営業職)を職場が変わるほど休んだそうで、普段の生活との兼ね合いにも苦労されていたようです。(笑)最後には映画祭スタッフからひまわり(の造花)とコーラをプレゼントしました。
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「ふゆの獣」上映後、3Fコラボスペースで監督の内田伸輝さん、出演者の佐藤博行さん、高木公介さんをお招きしてのワークショップがありました。この映画は台本はなくプロットのみがあり、それに沿ってキャストに即興で演じてもらうという撮り方をしており、1テイク目をすべての基盤にし、それを修正して2テイク、3テイクという作り方をされたそうで、今回は大本になった1テイク目の映像を見ながら解説をして頂きました。監督は、一番最初に撮った1テイク目が一番びっくりなことが多かったそうです。役者さんが即興で演じているため、過呼吸になって嘔吐するシーンなどプロットにないシーンが流れで始まってしまい慌ててしまったりと予想外なことがつまっていたようです。出演のお二人も撮影時のエピソードについて語って下さいました。シゲヒサ役の佐藤博行さんは1テイク目の映像を見て「こんなこと言ったっけ?」とおっしゃっていて、役者さんの素の言葉があふれた映画であることが分かるお話でした。
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いよいよ映画祭、映像館最後の上映となりました。『ヘヴンズストーリー』です。4時間38分(途中休憩あり)の長〜い上映の後も、たくさんのお客さまがそのまま席に残り、瀬々敬久監督と山崎ハコさんのトークに聞き入っていました。
はじめに監督から制作の経緯などのお話がありました。2006年ごろから作りはじめた本作は、当初3時間程度のつもりだったのが、1回撮影して編集まで行い、また撮影して編集、といった行程を繰り返すうちに4時間38分になったのだとか。制作の途中の段階で監督は、自身がファンでもある山崎ハコさんに出演を依頼。ハコさんも大の映画ファンで、これまでも音楽で映画と関わることは何度かありましたが、役をもらっての本格的な出演は本作が初めて。ハコさんは映画の中に入ることができた喜びを話してくださいました。話しているときの、本当にうれしそうな笑顔がかわいらしかったです。ほかにも今回演じた若年性アルツハイマーで徐々に記憶を失っていく恭子という人物への深い思いや、役を通じて強く意識するようになった記憶があることの大切さを話してくださいました。
トークではお客さまからの質問コーナーもたっぷり設けられました。映画の内容に深く踏み込んだ質問が多く、作品の持つ重みや繊細さに観る人が惹きつけられている様子を改めて感じました。監督も一人ひとりの質問に丁寧にお応えくださり、今年の映画祭の締めくくりにふさわしい充実したひとときになりました。
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今年の映画祭は小劇場のプログラムも盛りだくさんでした。
最終日も華やかに、この日の最初の催しは「活弁上映会」です。弁士・澤登翠さんの活弁とピアノの新垣隆さんの伴奏で、無声映画を鑑賞。今年の作品はセシル・B・デミル監督作品『男性と女性』(’19・米)でした。http://www.siff.jp/siff2011/lineup2011_katsuben.html
上映終了後は、澤登翠さんと白鳥あかねさんのトークがありました。はじめは本作に登場する女優グロリア・スワンソンの魅力や、女性の才能を引き立てることに長けていたセシル・B・デミル監督のエピソードなどのお話。その後は澤登さんの活弁人生へと話題が移り、弁士を志したきっかけや、仕事について語ってくださいました。活弁は、台本も映画を見て弁士が自分でつくるのだそうです。作品の世界をより味わい深く観客に伝えるための慎重な作業です。ときには登場人物の動きや表情などから独自に解釈し、字幕のない場面にも台詞をつけるといった工夫も重ねているそうです。何度も活弁をしている作品でも、舞台の上で活弁中に新たな解釈に気づくこともあるとか。そうしてまた何度も作品を見直して台本を改訂したり…。名調子の裏側の日々の地道な積み重ねが見える貴重なお話を聞くことができました。澤登さんはこれからも国内、海外と各地の活弁上映会に出演されますので、みなさんもぜひまた足を運んで、古き良き映画と奥深い話芸をじっくり堪能してみてください。近郊では12月に新宿での上映会があります。詳しくはhttp://www.matsudafilm.com/monthly/kansyokai-641.html
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次の「ショージとタカオ」上映後は井手洋子監督と桜井昌司さんをお迎えし、トークがありました。
監督は、釜山映画祭から帰国早々に駆けつけてくださり、釜山映画祭でも非常に好評だったとの事です。
昌司さんが監督に「思い入れが強すぎて長すぎるんじゃないか。編集は他の人に頼んだ方が良かったのではないか。」とつっこむシーン(笑)もありましたが、監督も、300時間にも渡る素材があり、どうまとめてよいか非常に悩んだそうです。
お客様とたくさん会話をしたいというお二人の希望で、後半はお客様とQAという形で進めましたが、昌司さんの「自分は不運だったけど、不幸だったとは思っていない。」という言葉が非常に印象的でした。
上映後もロビーでお客様に対応してくださったお二人、お客様に囲まれました。
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これで9日間にわたる映画祭がフィナーレを迎えました。ご来場いただきましたゲストの方々、お客様ありがとうございました。ゲストもイベントも盛りだくさんだった今年、楽しんでいただけましたでしょうか。
少しでも、お客様と新しい映画の出会いを作れたのであれば幸いです。またの機会にお会いしましょう!
posted by シネマウマ at 03:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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