2014年11月27日

【映画祭レポート(2014.11.3 アルテリオ小劇場)】「映画祭20周年記念セレモニー」「子どもと映画制作シンポジウム」

いよいよ最終日を迎えました。アルテリオ小劇場レポートです!

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風船シネマウマが左上に!

午前中は本祭プログラムとは別に、「KAWASAKIしんゆり映画祭20周年記念セレモニー」が行われました。

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朝から準備

最終日で疲労のたまる映画祭スタッフたち…しかし、そんな疲れを吹っ飛ばすシネマウマアーティスト(映画祭スタッフ)の力作が朝イチで到着!

それは…

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「招福!シネマウ舞」


間に合って良かったウマ!ちょくちょくブログに登場する後ろの彼女は進行さん。シンクロだウマ〜

「シネマウ舞」で福が招かれ気分ハッピー、そしてセレモニーの準備も整いました!

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準備万端

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式典開始。NPO法人KAWASAKIアーツ理事長・藤田朝也氏の挨拶で始まりました

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川崎市長・福田紀彦氏

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左から日本映画大学学長・佐藤忠男氏、公益財団法人川崎市文化財団理事長・北條秀衛氏、麻生区長・多田昭彦氏、川崎市長・福田紀彦氏

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ご来賓の挨拶に続き、当映画祭代表・白鳥あかねが挨拶しました。映画祭スタッフ、シネマウマもズラリ勢ぞろいしました。

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白鳥さんの挨拶

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この20年を振り返る白鳥さんの挨拶に、スタッフも感慨深い表情

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続けて、 KAWASAKIしんゆり映画祭顧問・武重邦夫氏の挨拶

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司会シネマウマもがんばりましたウマ☆

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「20周年」…20年経ったんだウマ。成人式だウマ。式典で、スタッフの気持ちも引き締まったひとときでした!



さて、今年のアルテリオ小劇場の最後を飾ったのは、「子どもと映画制作シンポジウム」後編。

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当映画祭の「ジュニア映画制作ワークショップ」が15年目を迎えた今年、全国のさまざまな「子どもと映画制作」の取り組みを紹介する目的で開催。映画制作者として舞台挨拶に来てくれた小・中・高校生、大学生のみなさんで壇上は盛り上がり、真剣ながらも笑いの絶えない、にぎやかなシンポジウムとなりました。

まず、「北海道コミュニティシネマ・札幌」制作の『茜色クラリネット』の上映、そして札幌の放送局が制作時の模様をレポートした番組の上映後、舞台挨拶が行われました。

※『茜色クラリネット』公式HPはこちら

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登壇者は北海道コミュニティシネマ・札幌代表で、『茜色クラリネット』プロデューサーの中島洋さんと、監督の坂本優乃さん(高校生)、主演の佐藤楓子さん(中学生)、録音の鈴木智美さん(大学生)、演出部の白田明花さん(高校生)、中島魁莉くん(高校生)、福田さとみさん(高校生)。

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中島洋さん

はじめに中島さんからこの作品を制作するに至った経緯の説明がありました。『茜色クラリネット』は、KAWASKIしんゆり映画祭の「ジュニア映画制作ワークショップ」をモデルに、2005年に札幌でスタートしたワークショップの集大成として制作されました。

続いて、制作した中学生から大学生までのみなさんが一人ずつ舞台挨拶。制作時は受験生だったという人もいて、撮影の合間に勉強していたという人もいたようです。

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「ひと夏をかけ、(札幌)琴似地域のみなさんと一体となって作り上げた作品を、多くの方に見ていただけてうれしいです」(坂本さん)
「昨日の東京公開に加え、このような場で上映されて本当にうれしいです。私たちの青春が詰まった映画です。何か心に残るものがあればうれしいです」(佐藤さん)。

中島さんによると、監督が主演を決める際、候補者から絞るのにとても悩んだが、最後は佐藤さんの笑顔が決め手となった、彼女の笑顔で現場が明るくなった、とのこと。

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「この映画を通して、子どもには『子どもが求めるものに対して、大人はプラスにして返してくれる』ということを気づいてほしい。大人には『自分が求めているものや、見ているものに一途な子どもの気持ち』を忘れないでいて欲しいと思います」(鈴木さん)
「助監督の仕事で、現場を明るくしながら楽しい雰囲気で作りたいと思っていたので、それが映画にも表れていたらいいなと思います」(白田さん)
「琴似はとっても面白い街で、都会の雰囲気がありながら、少し進んだら古い建物があったりするので、そんな街の雰囲気を楽しんでいただけたらと思います。みなさんの心に映画の記憶が残ってくれると嬉しいです」(中島さん)
「指導監督から『助監督は現場のリズムをつくるべきである』とアドバイスされ、明るい現場にするということに加え、良いテンポで現場が進むよう頑張りました」(福田さん)

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今回はクラウドファンディングによる支援で上京し、単に舞台挨拶だけではなく、東京在住の映画監督に作品を見てもらい、客観的な視点で意見・感想をもらうワークショップを実施したとのこと。中高生にとって、制作時には気づけなかった指摘や意見にとても刺激を受けたそうです。

最後には、恒例のシネマウマが登場!プレゼントが配られました!
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シマ模様が本物のフィルムでできているのに少々驚いた様子。

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さすが、映画を制作してきたみなさん!フィルムに興味深々☆

『茜色クラリネット』のみなさん、北海道からお越しいただき、ありがとうございました!



続いて、「こども映画教室」制作の『不思議なあめ』の上映。その後、舞台挨拶が行われました。
※「こども映画教室」のHPはこちら

登壇者は、こども映画教室代表の土肥悦子さん、『不思議なあめ』を制作した小学生(けいじゅくん、さといさん、ゆずさん、りんさん)、スタッフの中井聖満(きよみ)さん、鈴木愛理(えり)さん、馬場祐輔さん。

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土肥悦子さん

映画上映中は、みんなで大笑いしながら見ていました。さあ、出番ですよ〜☆
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はじめに土肥さんより登壇者の紹介がありました。今回登壇のメンバーは、活動時『オレンジチーム』だったということで、この日のドレスコードはオレンジ色だったそうです。メンバーのけいじゅくんが、オレンジ色の飴のかたちのバッジを全員分作ってきてくれました。

この映画で重要な役割を果たしていた「あめ」がかわいいバッジに!
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「寝ているシーンを、もっと寝ているように演技できればよかった」(けいじゅくん)
「大きいスクリーンで見たから、本格的に見られた」(さといさん)
「大きいスクリーンで見ると恥ずかしかった」(ゆずさん)
「やっているときはやりきった感があったけど、今見ると恥ずかしい」(りんさん)

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はじめはみんな照れくさそうにしていましたが、少しずつ感想や制作時の裏話を話してくれました。

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スタッフの鈴木さん、馬場さんも制作裏話を披露

そして、いつもの!シネマウマが登場〜♪
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シネマウマからキャンディーが付いたバルーンアートのお花のプレゼント!

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やっぱり囲まれるシネマウマ

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シネマウマ、大丈夫か(笑)

ちょっとシュールな?物語展開、一度聞くと忘れられないラストの歌…にぎやかで自由な発想のつまった本作、次作にも期待したいですね!オレンジチーム『不思議なあめ』のみなさん、ありがとうございました!



プログラム後半は、中島洋さん、土肥悦子さんとシンポジウム。司会はKAWASKIしんゆり映画祭のジュニア映画制作ワークショップの運営を担当している山本が担当しました。

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まず、土肥さんから「こども映画教室」について紹介がありました。土肥さんは石川県金沢市の映画館「シネモンド」の代表を務めており、「こども映画教室」は2004年に金沢でスタート。任意団体として「こども映画教室」を立ち上げ、金沢以外では昨年初めて横浜で開催。以後、東京、東北などでも開催されています。対象は小学生で、1〜3日間で映画制作を行っています。
※経緯については「映画祭スタッフのイチオシ映画紹介!」も併せてお読み下さい。→こちら

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KAWASKIしんゆり映画祭では、2007年に様々なワークショップ作品を紹介した際、金沢で制作された『I love you』という作品を紹介。この作品が「こども映画教室」の記念すべき第1作目だったのですが、当初、土肥さんは小学生が“映画制作”をすることにはあまり積極的ではなかったとのこと。あるとき、映画監督の中江裕司さんの「やってみようよ」との提案で制作してみたところ、とても面白いものが完成したのが始まりなのだそうです。

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続いて中島さんが、札幌での活動について紹介。札幌では「ジュニア映画制作ワークショップ」を参考に始まりましたが、開始にあたり、予算等について行政に相談した際、(この年の)活動は札幌市内のモエレ沼公園(彫刻家イサム・ノグチが設計した公園)でやってほしいという条件があったそうです。

川崎の「ジュニア映画制作ワークショップ」では作品の傾向として“日常の身近なテーマ”が多いのに対し、札幌では活動場所が限定されたことで、中学生が「公園を魔法の学校に見立てよう」といった発想が登場。中島さんは「場所を限定することで想像力が広がる」と感じ、それ以降場所を限定して活動を行ってきたとのことでした。

途中、金沢の「こども映画教室」の取り組みを紹介したNHKのVTRを観賞し、その後、山本から「ジュニア映画制作ワークショップ」の活動日程などを紹介。また、客席でご覧になっていた「こども映画教室」参加者のご両親からも、感想などを話していただきました。

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中島さんから、どの活動においても、家、学校(大人であれば職場)以外のサードプレイス(第三の居場所)をどうやって作れるかが大事なことで、そうしたサードプレイスの場づくりは(ワークショップに限らず)文化活動がとても有効であるということを発信していきたい。そして、地域の中に入っていって活動することもとても大切なことだ、というお話がありました。

客席からは、「ワークショップに参加した子どもたちが、どのような道に進んでほしいと思いますか?」という質問がありました。これに対し土肥さんは「活動を通して映画館に足を運んでくれるようになればうれしいが、映画人のたまごを育てたかったわけではなく、映画の道に進んでほしいといったこともあまり考えていなかった」との回答。

中島さんも同じく「映画人を育てるためにやっているわけではない」としながら、「ワークショップの経験者から映画の道に進みたいという子が出てきたとき、そこはきちんとフォローしてあげなければならない。いつか見た映画は、いずれ頭の記憶としては忘れてしまうが、心の奥底の記憶は忘れないでいるように、私たちの“場づくり”は、子どもたちへ心の記憶を作っている場なんだと思う」との回答でした。

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制作過程や場所、参加者の年齢など、それぞれ環境が異なりながらも、「子どもと映画制作」に携わる関係者同士で多様な意見が交わされたこのシンポジウム。映像教育の今後を考える上でとても参考になったのではないでしょうか。また中島さんの「サードプレイスの場づくり」の話は、市民ボランティアの映画祭スタッフにも心に残るものでした。登壇者の皆さま、会場に足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。

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以上、11月3日のアルテリオ小劇場レポートでした!
posted by シネマウマ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭レポート
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