2014年11月13日

【映画祭レポート(2014.11.1 アルテリオ映像館)】しんゆりアヤカノ最終上映、『私の男』をバリアフリーで、「東京フィルメックスinしんゆり」は海外からのゲスト、ウワサのアイドル映画『あの娘、早くババアになればいいのに』も監督&俳優陣が勢ぞろい!

小劇場に続き、映像館レポートだウマ!

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朝一番は『怪しい彼女』。しんゆり最終上映だウマ!
駆けつけてくれたみなさんありがとウマ!
映画祭スタッフの“なりきりオ・ドゥリ”コスプレも見納め。
楽しんでいただけましたウマ!?

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2番目の上映は初日のイオンシネマでも大好評の『私の男』副音声付き上映。

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10月25日の初日は熊切監督を迎えて盛況だった『私の男』。今年、数々の賞に輝き、しんゆりでも開催前から楽しみにしていた方がたくさんいた作品でした。この日は副音声付き上映もあり、満員御礼。

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第3回の映画祭からスタートしたバリアフリー上映。ボランティアスタッフも経験を重ね、今や映画祭を飛び出し、アートセンターの通常上映などでも活躍しています。副音声や字幕によるバリアフリー対応ができる作品の幅もどんどん広げております。ご利用いただく観客のみなさまのご意見やご要望も糧に、誰もが同じスクリーンで多くの映画を楽しめるよう、工夫と努力を重ね続けていきたいと思います。

3番目の上映は毎年恒例となった企画「東京フィルメックスinしんゆり」の『記憶が私を見る』。海外からのサプライズゲスト、 監督・主演のソン・ファンさん舞台挨拶に登場しました!

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20回目のしんゆり映画祭で、久々に来日ゲストによるトークが実現!

東京フィルメックスのプログラム・ディレクター市山尚三さんが司会を務めてのミニトーク。中国生まれのソン・ファンさんですが、フランス語が堪能。『恋恋風塵』 のホウ・シャオシェン監督がジュリエット・ビノシュを主演にフランスで撮った作品『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』にも出演しています。この日は川崎市アートセンターの村上さんの通訳を介して、ソン・ファンさんのお話を聞きました。
この映画では、ご自身以外の出演者は実際の家族や親戚などのソン・ファンさんにとって身近な人たち、つまりプロではない役者固められています。本作以前には短編映画でご自身の肉親を撮ったこともきっかけだったようです。さらに家族以外の人や親戚、その友だち、兄弟、その何世代と続く人たちを撮りたい、それらの人たちがどう家族に寄り添い生活しているのかを撮りたいと思ったそうです。また、それぞれの人生で出会う死の現実に直面したことで、この映画のシナリオを書くに至ったとのこと。自分が聞いてきたことなどの構造を生かしてまとめあげるように書いたそうです。
撮影現場では、ソン・ファンさんの家族は以前の短編での経験があり、カメラの前には慣れていましたが、他の人ははじめての役者体験。ときどき休憩を入れながらゆっくりと、さらに、撮影チームの人数も少なくするなど、それぞれの人ができるだけ緊張せずリラックスして撮影に臨めるように心がけていたそうです。
また、本作の録音技師は山下あやさんという日本人女性で、ソン・ファンさんの北京の映画学校時代の同級生とのこと。このころの出会いがきっかけで、今回の制作に参加してもらうことになったそうです。

短い時間でしたが充実したトークの最後は、お決まりのシネマウマからのプレゼント贈呈。

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客席の後ろから現れたシネマウマにビックリ、そして爆笑のソン・ファンさん。「アリガトウ、アリガトウ…スゴイね…」と日本語で何度もシネマウマに声をかけてくれました。喜んでいただけてうれしかったウマ!

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トークの後も、ロビーで観客との交流は続きます。質問をしてくれた方に、丁寧に答えくれるソン・ファンさん、本当にあたたかい方でした。

4番目は、公開以来カルト的人気を誇る、21世紀型アイドル映画がしんゆりに登場!
アイドルを目指す娘とアイドルファンの義父の、親子愛とも異性愛ともとれる絶妙な関係性を描くコメディ作品『あの娘、早くババアになればいいのに』が上映されました。

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上映終了後は、頃安祐良監督とヒロインの蟹沢アンナ役を務めた女優の中村朝佳さんのトークショーを開催。

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お二人の登場の際は、あらかじめ映画祭スタッフが用意したサイリウムのライトを観客のみなさんが振って会場を演出。この一瞬だけアイドルのライブ会場と化した客席の間を、頃安監督と中村さんが入場されました。

この日はさらに、本作に出演の俳優お二人も急遽トークに参加。血のつながらない娘をアイドルに育てようとするアイドルオタク平田役の尾本貴史さんと、アンナに猛アタックする男・清水役の切田亮介さんが客席からスクリーンの前に登場。監督と主要キャストが並ぶ豪華なトークショーが始まりました。

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撮影は5日間というタイトスケジュールの中、寒い季節に深谷市で行われました。キャスト、スタッフのみなさんにとっては厳しい状況。
そんな中でも、「脚本がおもしろかったから、それに身を委ねてやっていました。…撮影中はセリフが聞こえるだけでおもしろかった。」と中村さん。
「もらった時点でおもしろい脚本だったので、(作品が)おもしろくなかったら俺のせいになるんじゃないかという重圧があり、元々アイドルに詳しくなかったこともあって、役作りには悩みました。でも、撮影に入ってからは割り切って役に入ることができました。」と尾本さん。
監督もあえてアイドルオタクとはどういうものかは説明することはなく、尾本さんが想像した平田像が映画の中に現れていたようです。それはアンナ役の中村さんにも同じで、役づくりに関して監督からの注文などはほとんどなかったそうです。
頃安監督はご自身もアイドルファンで、乃木坂46のPVなどアイドルとのお仕事もされていますが、「おふたり二人に役をおまかせした時点で、好きにやってもらったほうがおもしろいと思いました」とのこと。

演技をはじめて間もないころに本作出演(当時18歳)となった切田さん。
「緊張しましたが、何もかもはじめての経験をさせていただき、この映画にはホント、感謝しかないですね。」
監督は映画が完成するまでは切田さん演じる清水の登場シーンがいちばん心配だったそうですが、
「完成したらみんな清水くん大好きになった」と中村さんもおっしゃるように、監督も納得できるシーンができあがったそうです。
中村さんは撮影前に切田さんとダンスの練習をすることもあったとか…。
客席からは切田さんへ拍手とともに、「よかったよ〜!」と声がかかり、「ありがとうございます。もっとがんばります!」と切田さんがはにかむ場面も。トークゲストの中で一人だけスーツ姿の切田さんに監督から「そういえばなんで今日スーツなの?」とつっこみ。
「僕、近くに住んでいて、もしかしたら舞台挨拶呼んでくれるんじゃないかと思って(笑)、ちょっと気合い入れて来ました。」と切田さん。
愛されキャラっぷりで会場を笑いと拍手で湧かせました。切田さん、これからも応援してますよ〜!

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本作の公開後の各地での’アンコール上映時はミニライブや握手会もおこなったそうです。
中村さんも役になりきりアンナの新曲(!)を披露したり、ファンと握手をしたり…。映画を観に来たお客さんもアイドルとなったアンナのファンになりきってライブを盛り上げたり、握手を求めます。中村さんは、ライブや握手会という状況に身を置きながら、“握手をする側”という役と“される側”という役があり、お互い演じている感覚が新鮮だったそうです。
「お客さんも一緒に盛り上げて支えてくれて、一緒につくりあげているのを感じました」とのこと。
頃安監督、尾本さん、切田さんも握手やサインに応じ、
「握手会にはよく行くけど、握手をされる側ははじめて。楽しかった。」と監督。「握手をしてもらう側も芝居をしているんだね」というお客さんの言葉が印象に残っているそうです。
「僕にまで握手を求めてくれる人がいて、うれしかったです。…こっちから何かをしなければいけないと思っていたけど、握手を求めてくれるお客さんの方からいろいろお話をしてくれて…逆に元気をもらうというか、この作品をやってよかったとは撮影中も思っていましたが、次に何かをやろうという力をもらったことが大きかったですね。」と尾本さん。
「握手とかサインを求めていただくのは初めてで…。もうちょっとかわいいサインを思いつかないといけないなと思いました(笑)。気持ち悪い役なのに、笑っていただけて、毎回あたたかい目で見てくれて、ありがたいなと思いました。」と切田さん。

トークの終盤は客席との質疑応答コーナー。
監督のアイドル好きはどのくらいのものなのかという質問に、
「アイドルを好きになったのは3、4年ほど前。最近は乃木坂46が好きで、ライブや握手会などにもよく行きます。映像もつくらせてもらって、(仕事と)リンクしはじめてきたので叩かれないようにしないと(笑)」と監督。

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強烈なインパクトを与える本作のタイトルの由来についての質問も。
監督曰く、映画の中の平田をはじめ、男目線の女の子に対する思い、「ババアになってもこの娘にのことが好きだよ」という思いを込めたとのことでした。タイトルとポスターを見て映画を観に来る方も多かったそうです。

笑顔の絶えない仲良しムードのトークショーでした。頃安監督、中村さん、尾本さん、切田さん、ありがとうございました!観客のみなさんもアイドルファンなりきりでのサイリウムの演出にご協力ありがとウマ!

終わった後もロビーで観客との交流が続いていました。

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中村朝佳さんは現在発売中の「映画芸術449号」に寄稿しています。ぜひ読んでみてウマ。

11月1日(土)の映画祭レポート映像館編はいかがでしたか?11月最初の3連休はこうして華々しくスタートしました。
後日、11月2日、3日のレポートも続々UPしていきますのでお楽しみに!
同じく映画祭レポート小劇場編もあわせて読んでウマ〜!
posted by シネマウマ at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画祭レポート
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